初期・後期研修医 募集・見学

社会医療法人 同仁会 耳原総合病院

文字サイズ

標準

大きく

072-241-0501(代)

社会医療法人 同仁会

来院される皆様へ高度医療機器のご紹介

高度医療機器

da Vinci Xi

当院では2023年12月に手術支援ロボット(ダヴィンチXi)を導入しました。
患者さんから離れた位置にあるコンソールと呼ばれる操作機器を操作する医師の手の動きが患者さんの体内でロボットアーム先端の様々な器具の動作につながり、精密な手術を可能とする新しい技術です。今までは一般的な治療として普及した腹腔鏡手術が、格段に進化した技術であるとともに言え、近年急速に広がっています。

 

 

 

 

メリット

  • 体へ与える影響が少ない
    ダヴィンチ手術では、従来の腹腔鏡手術と同様に1cm程度の穴をお腹に開けて、ロボットアームに繋がれた腹腔鏡や様々な鉗子をお腹の中に入れて行う手術であり、従来の腹腔鏡手術と同じく体への与える影響が少ない手術です。手術後の創痛が少なく、術後の状態からの回復が早いとされています。

  • 手術の安全性が高い
    ダヴィンチ手術では外科医は3Dハイビジョンカメラで立体視できる拡大画像を見ながら手術を行います。さらに、ダヴィンチの鉗子はひとの手の動きを超える繊細で手ブレのない繊細な動きが可能であり、手術の安全性が向上します。しかも、その操作は様々なダヴィンチ専用のトレーニングを受講し終了した術者のみが行えます。

  • 従来の腹腔鏡手術では難しい部位の手術が可能になる
    ダヴィンチを使うことで、従来の腹腔鏡手術でも操作困難な部位でも安定して手術操作を行うことが可能になります。

耳原総合病院での対象となる疾患と手術

消化器外科領域:胃癌・結腸癌・直腸癌
泌尿器科領域:前立腺癌・腎癌・膀胱癌
婦人科領域:子宮良性疾患

当院では2024年春よりロボット支援手術を開始の予定にしておりますが、十分にトレーニングを行い安全性に最も比重をおいた準備を進めております。

 

提供:タカイ医科工業株式会社

最先端の前立腺生検 Bio jet

従来の生検法の約2倍のがん検出率
より患者さまの体の負担少なく、より早く 次の治療段階へ

超音波画像下前立腺生検機器「バイオジェット」

前立腺生検とは

PSA値測定で値が高く、MRI・直腸診・超音波検査などの2次検査によって前立腺がんの可能性が疑われる場合、前立腺生検が行われます。

前立腺生検では、まず肛門から超音波を出す機械を挿入し(左図)、前立腺を観察しながら生検針を刺して前立腺組織を6ヶ所以上採取し、採取した細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を調査します。前立腺生検査の結果、前立腺がんではなかった場合は、定期的な検査で経過を観察します。前立腺がんと診断された場合は、他臓器への転移がないかを調べるため、CTなどによりがんの進行度を確認します。

従来型生検(系統的生検)とバイオジェットによる先進的生検(標的生検)の違い

超音波診断機だけではよほど大きながんでなければ見ることはできず、多くの場合、前立腺の位置と生検針しか確認することができません。こうしたがんの疑われる部位を正確に事前予測できない中、前立腺全体にまんべんなく複数個所生検針を刺し組織を採取して診断するのが従来型の「系統的生検」です。

これに対して、今回当院で導入した「バイオジェット」による「標的生検」という手法は、事前にMRI画像を撮影することで、がんができている部位をあらかじめ確認し、前立腺に生検針を刺す際の超音波画像にソフトウェア上で事前のMRI画像(がんの疑いのある部位が特定できた画像)を重ね合わせた画像イメージを合成し、針を刺すべき場所を教えてくれるシステムです。これにより、効率よく正確に疑わしい部位から組織を採取することができます。

こうした画像融合による診断機は日本にも数種類ありますが、その中でも有効性の高さにより「バイオジェット」は唯一、2016年2月に厚生労働省に先進医療として認可されました。

日本国内で700症例以上、EUを中心に海外でも2,000症例以上の実績のある機械です。

前立腺生検を正確に行う意義

従来型の生検では、1度の生検で見つからなかった場合でも、がん組織が無かったのではなく、たまたま針にがん組織が当たらなかったという可能性もありえます。

※生検針ががん組織にたまたま当たらなかった場合のイメージ;
 この場合、「がんではない」という診断結果になってしまいます

本当にがんでなければよいのですが、引き続きPSAが高値で2次検査で再びがんの疑いが出てしまうと、複数回前立腺生検を受けることになり、ようやく前立腺がんが見つかった時には症状が進んでしまっていた、という事態も考えられます。

前立腺生検は患者さまへの侵襲(手術による痛み・出血・発熱などのこと)を伴うことに加え、時間とコストを要しますが、「バイオジェット」による、より正確な前立腺生検を行うことで、たび重なる不要な生検を回避したり、前立腺がんをなるべく1度の生検で発見し、次の治療段階に早く進めることが可能になります。

前立腺がんは目立った自覚症状がない場合が多いため、生検で陽性と診断されるまでは見つからない場合が多くあります。がんが疑われる場合はなるべく正確な生検方法による診断を受けられることをお勧めします。

 

経尿道的水蒸気治療法 WAVE(WAter Vapor Energy)

治療の手順は、尿道から装置を入れ、前立腺内の肥大組織に103度の水蒸気を注入します。
かかる時間は10分程度で、水蒸気が対流し、組織全体が万遍なく熱せられるます。また高温となった肥大組織は1カ月から3カ月で壊死(えし)し、体に吸収されます。

全身麻酔などをして組織を除く手術もありますが、水蒸気による治療法では、血液が固まりにくい薬を服用している場合や麻酔をかけることができない人も治療対象にできるようになります。

高齢化で、肥大による排尿困難や残尿で苦しむ患者さんが増えている中、体への負担軽減に加え、従来の手術が困難な人も治療できることが期待されます。ぜひお問合せください。

 

西日本初!! 今夏稼働予定 新血管撮影システム  

血管撮影システムについて

血管撮影システムは、患者さんに対して任意の方向からX 線を照射することができ、血管のリアルタイムの透視画像(動画)が得られることから、心血管や脳血管をはじめ全身の血管の状態や微細なデバイスなどが観察できます。医師がカテーテル(細管)を患者さんの手首や鼠けい部の血管から挿入し、目的の部位(心臓や頭部、肝臓や肺など)まで進めて患部の状態を観察する血管造影検査や、治療デバイスを挿入して血管拡張などを行うカテーテル治療に用いられます。

Trinias B8機器概要

本製品は、AI のディープラーニング技術とX 線照射条件の最適化により従来の40%以上線量を削減し、低線量下における治療デバイスの視認性を向上させました。血管撮影システムの画像処理エンジンに AI を搭載したのは世界で初めてです。

当社は、医療施設での低線量運用と、患者さんの負担減につながる治療デバイスの微細化を支援するために、AI 技術を利用して低線量下でも安全にカテーテル治療が行える新画像処理技術「SCORE™ Opera(スコアオペラ)」を開発しました。

また本製品は、各医療現場で効率的に使用いただくための新しいカスタマイズ機能を備え、シンプルで使いやすいワークスペースを実現します。常に最新ソフトウエアにアップデートするサブスクリプションサービスも開始し、長期間の使用を見据えたサステナブルな製品です

※<X 線被ばく量を40%以上削減できる、世界初 AI 新画像処理技術「SCORE Opera」>
ディープラーニング技術により、ノイズ抑制やコントラスト強調を可能にして、一般的に低線量下では捉えにくくなるデバイスの視認性を向上させました。血管造影検査やカテーテル治療でのX 線照射時間の9割を占める透視による被ばく量を 40%以上削減し、血管に挿入されるステントなど治療デバイスを鮮明に表示します。

※<サブスクリプション制度について>
サブスクリプションサービス SCORE Link(年間契約)により、定期的にソフトウエアのアップ デートを行います。装置導入後、いつでも最新ソフトウエアで検査や治療が行えます。キャビネットの小型化やケーブルの削減など、環境に配慮した装置設計を行っており、サブスクリプションでのアップデートと合わせ、サステナブルな装置提供を行います。